パピーズママ

イタリアングレーハウンド(イタグレ)専門ブリーダー パピーズ・ママ

パテラ(膝蓋骨脱臼)とは

「膝蓋骨脱臼」とは後ろ足の膝のお皿の骨が内側や外側にずれて起こる脱臼の症状を言います。
生涯にわたって無症状の場合もありますが、足を引きずったり、スキップのような歩き方がみられる、座り方が気になる、重度になりますと後肢が使えないため逆立ちして歩くこともあります。
脱臼の症状は程度により4段階に分けられ、重度の脱臼では筋肉の萎縮や骨の変形を起し痛みが伴うケースがありますので手術を行います。

パテラには先天性と後天性の2つの原因があります。
先天性の原因は、遺伝による膝のお皿を支える靭帯が弱いなど膝関節周辺の形成不全です。
後天性の原因は、ソファーからの転落や打撲等の外傷による膝への過度な負荷が掛かることでの発症です。

国内最大手のペット保険株式会社「アニコム」さんより、パテラの発症率および重症化を防げる可能性があると公表されました。
「床を滑りにくくする」ことと「パテラ予防エクササイズ」の2点です。
パテラ撲滅キャンペーン
https://mag.anicom-sompo.co.jp/8089
是非、ご覧ください!

パテラの症状(グレード)は、レントゲン検査、触診、歩様診断等により判断されます。
グレード1:軽度/基本的に骨の変形はなく、ほぼ無症状。
グレード2:軽度/基本的に骨の変形はなく、時々一過性に症状が出る。
グレード3:中程度/ほぼ外れている状態、歩行時に異常がみられる。
グレード4:重症/骨の変形を伴い戻すことができない。持続的に跛行(ひきずったりかばったりするような歩き方)が見られ、痛みを伴う場合もある。

鎮痛剤やサプリメントの投与、運動の制限、生活環境の改善、肥満の場合には減量などでパテラの発症を抑えたり、症状を軽減させることができます。
先天的な要因でパテラを発症する犬は遺伝の影響が極めて強く作用しております。
特に重度(グレード3~4)のパテラを発症した犬に関してはブリーダーの責務として繁殖・ブリーディングに用いてはいけません。

イタリアングレーハウンド(イタグレ)は走ることが大好きな犬種です。
Puppy’s Mama(パピーズママ)では幸いなことに今まで重度(グレード3~4)のパテラ発症例は皆無ですが、グレード3~4の発症を認められた場合にはブリーディングラインより除外させることになります。

グレード1~2のパテラ(膝蓋骨脱臼)でしたら、環境を整えて、上手に生活することにより、特に大きな問題も発生することないと思います。
過剰な心配は不要と思っています。